tina2


こんな下書きがあった。
>「チワワちゃん」は一人で観たい。女の子と一緒に観ても、わかりあえない気持ちだけをわかりあうだけだろうし。岡崎京子の作品で描かれる東京や、流れる音楽は、夢のザナルカンドみたいな、上京しても出会えなかった眩しい東京ファンタジーの象徴だ。「ヘルタースケルター」も「リバーズエッジ」の映画も、思い入れが強すぎて直視できなかった僕は、今泉力哉監督に「愛の生活」あたりを映画化してほしい。

思い立って重い腰をあげ、「チワワちゃん」を観た。どんな複雑な気分であれ、岡崎京子原作の映画は観に行く。それは90年代に10代を生き抜いた自分のカルマだ。なるべくネタバレしないように話したい。原作になかったシーンが大半を占め、最強無比の玉城ティナちゃんがティーダとユウナのごとく水中で美しくチュ〜して、愛する門脇麦さんがウルトラハイパーイケメン成田凌に無惨に凌辱される話だったが、なんでか鑑賞後は元気が出た。とにかく諸悪の根源のごとき浅野忠信の怪演が素晴らしく、彼が「若者が敵わない最強の大人」みたいに登場した瞬間はテンションが上がりすぎて大人気なく劇場内で爆笑してしまった。そしてエンドロールには同級生たちのバンド、ハバナイのアンセムが美しく流れ、ポケモンがたくさんいる以外全然好きじゃなかった渋谷の街が少し眩しくなった。

この映画はめっちゃ金をかけて、虚無を描いている。青春だ最高だと、はしゃいだ夜も、いつの日か必ず終わりゆくことを。自分はどうしてか岡田利規の「三月の5日間」という戯曲を思い出していた。戦争がはじまった日、六本木のライブで知り合った男女が、行きずりで5日間ラブホテルに泊まり続ける話だ。なんだろ、諦めが前提になった世界に生きてる空気感というか。あ、ただの連想であり相関はないっス。

岡崎京子の冷徹な目線と、原作にない肉付きされた様々なシーンとは温度差を感じてしまった。それは25年流れた歳月かもしれないし、自分の感性が石化したからかもしんない。なにより、そもそも映画のような漫画を描いていた岡崎京子の作品は、映像にするのが難しいんだろうな〜とシロウトっぽく思った。完


【広告】
高野のLINE@(メール予約などが可能、月に数回ライブ告知や散文が届きます)

2/27 新宿Motion

ゲスバンド /  逃亡くそタわけ/弱虫倶楽部 / Teenager Kick Ass / ※

3/16 両国SUNRIZE

ゲスバンド / UHNELLYS / MUSHA×KUSHA / ドブロク/  the8flag / Very Ape ※

3/17 西永福JAM

3/21 吉祥寺Nepo

SuiseiNoboAz / 快速東京 / MASS OF THE FERMENTING DREGS 

4/1 吉祥寺Nepo

ゲスバンド / 百獣(a.k.a.撃鉄) / ドンマルティネス※

4/6 渋谷各所


4/9 新宿Marz

SuiseiNoboAz / あらかじめ決められた恋人たちへ / Analogfish 


※がついているものはメール予約可能です。