高野京介ブログ

ゲーム音楽が好きなギタリスト SuiseiNoboAz / ゲスバンド / 古都の夕べ / ex.うみのて

1957
2017年、8月13日、千葉LOOK、SuiseiNoboAzはZAZEN BOYSとツーマンした。
チケットはソールドアウトしていた。感謝。

向井秀徳。カシオマン。吉田一郎。柔道2段松下敦。
4人の屈強のグルーヴは、記憶や音源よりも、更に殺伐と、益々、鋭さを増していた。サービス精神も。
SuiseiNoboAzも研ぎ澄まされていた。アルバムをリリースし、激闘にも似た、かつてない猛者たちとの共演がボアズを鍛え上げた。俺もきっとそう。エイベックスからCD出した時よりも、サマソニ出たときよりも、今が一番クレイジーな高野だ。
「matsuri studioで1stアルバムを録音したあの時のまま、今もピカピカだぜ」
石原正晴が、多分そのような事を言ったと思う。すかさず、ディストーションがキマったDadd9をかき鳴らす。「Dアドナインス」は、レとミが同時に鳴るコードだ。隣接した音が鳴って浮遊感と緊張感と、なんでか海っぽさも感じる。コーノさんの24フレットないと弾けないベースのハイフレットから、アリトさんのドラムが爆裂する。最前列で少年が泣いている。解散した前のバンドが大好きだった少年だ。よく見ると、少年の隣のおっさんも泣いている。俺の前髪はスプレーで固定してるから、くしゃくしゃになっててもバレない。そうあってほしい。

終演後、全身液体まみれになって楽屋に戻る我々に、向井秀徳は(向井さん、なんて呼ぶ方が馴れ馴れしくないか?)、あの顔で、あの声で、「グッ!」と言った。それだけで十分だった。ミーハーなファン心で20年近く抱えた愛憎をぶつけることはしなかった。みじめだった時期も、最低の季節も、2002年にナンバーガールのツアーファイナルの赤坂ブリッツでバイト代10万円入れたまま落とした財布も、すべて報われた気がした。
などと感傷に自己満足することなくツアーという名の旅は続く。札幌、東京ワンマン(ソールドアウト感謝ッ)、福岡、神戸、再び山形。なんて贅沢なロマンか。毎日ボロボロになりながら、世界一美味い酒を飲み続ける。それは必死にライブした後の酒だ。
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